「香港とリベラルアーツ」 答えがない問題にどう対処するか
横瀧です。
「先生、別の見方もあるのですか」 香港の高校教師、田方澤さん(33)がいま最も恐れているのが、生徒からそう質問されることだ。 田さんが担当する科目は、「通識科(リベラルスタディーズ)」。生徒の視野を…
「先生、別の見方もあるのですか」 香港の高校教師、田方澤さん(33)がいま最も恐れているのが、生徒からそう質問されることだ。 田さんが担当する科目は、「通識科(リベラルスタディーズ)」。生徒の視野を…
昨年6月末に施行された香港国家安全維持法(国安法)は「学校などで国家安全教育を展開する」と定める。教師が子どもに質問されて「多様な」見方を示せば政府の教育方針に背くことになり、政府から警告書が出る。
「多様な見方」をすることで、様々な問題に対処できるはずです。残念なことに香港では「多様な見方」は封じられてしまいました。
日本でも、社会はまだコロナ禍であります。先行きの見えない、答えがないなかで、どうやって進めば良いのでしょうか。
そこで注目されているのが、「リベラルアーツ」という考え方です。
「リベラルアーツ」という言葉は元々ギリシャ・ローマ時代の「自由7科」(文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽)に起源を持っています。その時代に自由人として生きるための学問がリベラルアーツの起源でした。「リベラル・アーツ」、つまり人間を自由にする技ということです。
僕たちは、小学校からずっと「正解」を求める勉強をしてきたと思います。物事には正解があって、それをどう導くか、どうやって正解に辿り着くかをひたすら学んできました。でも、この社会で起こっていることは、一つの正解を見いだすことが難しい問題ばかりです。
グローバル社会の中での国際紛争は、民族も宗教も違う人たちが「自分の考えは正しい」と正義を争っています。その中で「正解はこれだ」という発想は役に立ちません。そこでは「ひとつの正解」よりも「多様性の理解」がとても大切になります。
「物事にはいろいろな見方があるのだ」ということを学んでいることが、僕たちの人生を切りひらくときにとても大切になると思います。
多様な見方ができるとは、「他の人の言っていることを鵜呑みにしない」ということでもあります。どんな偉い人が言ったことでも、必ずしも正しくないかもしれない。自分なりの評価軸をもっていると、情報や状況に流されない判断ができるはずです。
様々な歴史の中で、ある時代のある場所では正しくても、時代や地域が変われば通用しないものも多くあります。だからそれをすぐに信じてしまうのではなく、自分の頭で考え、自分のハートで感じ、自主的に判断し行動することが求められています。
答えがない問題に直面したとき、思考停止に陥ることなく、正しい道をすすむために、文学を学び、芸術に触れ、議論することで「物事にはいろいろな見方があるのだ」と思えるはずです。
民主主義と一党独裁。
優劣でもなく、善悪でもなく、
答えのない問題の捉え方によって、僕たちの行動は変わると思います。
よかったらTwitterフォローください\(-o-)/
Follow @NaohiroYo


